会期
2023年2月21 日(火)~2月26日(日)
11:00~18:00(初日13:00~最終日17:00迄)
~画家一本の人生~「超越の美」
岡野岬石さんの「光と空間」をテーマにした、「裸眼のリアリズム」というべきイーゼル画「直接画法」(具象)とアトリエ画(完全抽象)の個展です。
東京藝術大学の学生時代から天才と称され画商も付き、1970年代前半から具象系絵画の売れっ子作家となられた岡野さん。
その後、画家として「抽象印象主義」をコンセプトとなさりながら、その画法を探求なさっていましたが、坂本繁二郎の作品と出会い、「物感」の大切さを再認識されました。
原点である印象派同様に戸外にイーゼルを立て、表現ではなく、世界(存在)それ自体の見えるままの「美しさそのもの」を発見、描出し、画面を全体化して作品にされます。
明鏡の様に日々に磨かれた心と技術、最高のスキルで描写する岡野さんの「物感」ある作品には、完成された究極の調和が在ります。
万物を在らしめる無限の光と、悠久の空間がキャンバスに実在するかの様な、美しく還元された本質の在りように崇高ささえ感じます。
この度は、真善美をゴールデンルールとした岡野さんの芸術作品を展示する稀有なる機会となりました。